Swiperでloop:trueを使う際の注意点まとめ
Swiperは多機能なスライダーライブラリで、WebアプリケーションやWebサイトでよく利用されます。その中でも、スライダーをループ表示させるためにloop: true
を設定することがあります。この機能を利用する際には、特定のプロパティやメソッドに注意が必要です。
loop:trueの設定時の挙動
loop: true
を有効にすると、以下の挙動が発生します:
- 最初のスライドの前に最後のスライド、最後のスライドの後に最初のスライドのクローンが生成されます。
- スライドが無限にループしているように見える状態を実現します。
これにより、いくつかのプロパティやメソッドの挙動が通常時と異なります。
activeIndexではなくrealIndexを使う
activeIndex
は現在のスライダーの表示中のスライドのインデックスを示します。ただし、loop: true
が有効な場合、クローンされたスライドもカウントされるため、インデックスが意図しない値になることがあります。
一方で、realIndex
はクローンを無視した実際のスライドのインデックスを返します。これにより、正確なスライド位置を取得できます。
使用例
const swiper =newSwiper('.swiper-container',{loop:true,}); swiper.on('slideChange',()=>{console.log('Real Index:', swiper.realIndex);// 正確なスライド位置console.log('Active Index:', swiper.activeIndex);// クローンを含むインデックス});
slideToではなくslideToLoopを使う
slideTo
メソッドは特定のスライドに移動する際に使用しますが、loop: true
が有効な場合、スライドがループしているため、意図したスライドに正しく移動しない場合があります。
slideToLoop
メソッドはloop: true
の状態に対応しており、指定したスライド(realIndex
に基づく)に正しく移動できます。
使用例
// 3番目のスライド(realIndexが2)に移動 swiper.slideToLoop(2);
まとめ
loop: true
を設定してSwiperを利用する際には、以下を意識しましょう:
- 現在のスライド位置を取得する場合は
realIndex
を使用する。 - 特定のスライドに移動する場合は
slideToLoop
を使用する。
これらを意識することで、予期せぬ動作を防ぎ、快適なユーザー体験を提供できます。
Swiperの公式ドキュメントも参考にしながら、柔軟に活用してみてください!